【宅建ダ】浅草の「不法占拠で立ち退き」騒動。宅建で勉強した「権利関係」を考えてみると。

こちらは東京新聞ですが!!
▶ https://www.tokyo-np.co.jp/article/108887
記事をお読みになったりテレビの報道番組でご覧になった方もいらっしゃると思います。
不法占拠だ立ち退きだという騒動が浅草で巻き起こってます。
商店街の32店舗。
台東区が「撤去要求」。
とうとう裁判騒ぎになっております。
要は、商店街側には「なんの権利もない」というスタンス。
ここですね。
【台東区の主張】
これらの店舗は区道上に建てられた。
店舗の所有者は区に対し道路法に基づく道路占用許可の申請をしていない。
占用料の支払いもない。
よって、道路法違反の状態にあるため、
・土地の明渡し
・店舗の撤去
・過去にさかのぼっての占用使用料の支払い
を求める、とのこと。
そもそも、なんでこうなったんだろうかというと、やはりどうも、戦後のドタバタ。
終戦直後の闇市、バラックの露天時代にさかのぼっちゃうみたい。
その昔そのとき、その当時の区長(故人)と、言った言わない、約束があったなかった、認めた認めていない、などなど。
証拠(エビデンス)がないんでしょうね。
土地は借りていた(使用貸借)という認識だろうから、土地の取得時効の主張もむずかしいかなー。
賃料を払っていたということだったら、賃借権の時効取得という手もあった(過去問にもあった、アレです)のかもしれませんが、どうもその支払いもないみたいだし。
そういえば、不法占拠で立ち退きだ、占用使用料の支払いだ、というこの手の騒動で似たようは話が、大阪の道頓堀の「たこ焼き屋さん」をめぐってありましたよね。
あっちは、国相手の戦い。
道頓堀の国有地の時効取得をめぐっての争いでしたけど。
で、今回の騒動も、不法占拠状態であることは間違いないんだろうけど、でもね、40年以上もこういう状態で、それを誰も迷惑だとは思っていなかったんだろうし。
なので「台東区はなんでいまさら」みたいはことも。
どういう決着(手打ち)になるのか、続報を待ちましょう。