【宅建ダ】午後からの講義前。男性ホルモンをどうやって維持するかを20歳の男子と話す。

春先から学内で宅建講座をやっていると、例年いまごろ、なついてくれる男子学生も出てきて、たまに、彼らは質問とか相談を持ちかけてきたりする。
天気がいいので外のベンチ。
芝生の緑が気持ちいい。
で、なんの話からそんな話になったのかアレなんだけど、何年か前のある日、オレは彼らに「おっさんになるといかにして性欲を維持していくかが大問題なのだ」みたいなことを、喜々としてしゃべっていた。
学生:そーなんですか。
オレ:そうだよ、だからくるみ。
学生:知りませんでした。
オレ:あとは日光を浴びることらしいぜ。
男性ホルモンをくるみで増強する。
太陽を浴びるとさらによし。
で、オレはこう続けた。
あのな、○○先生(当時の主任教授)がいるだろ。
あの人もな、くるみを食べているんだぜ。
たまに外でメシを食っているだろ。
あれさ、太陽の光をあびるためだぜきっと。
と、まったくのデタラメを言って、マジっすかー、そうは見えねーとか言っているので、あのなお前らな、あーいうマジメそうなおっさんが、ほんとは変態なんだよ、と、さらに適当なことを言った。
だからほら、あんなヒヒみたいな顔をしてるんだ。
とか。
こないだ、くるみとバナナを食っているのを目撃した。
とか。
おーさわせんせー、そんなこといっちゃ、やばいってば!!
あはははー
ぎゃははははー
なんてやってたら、よっこいしょ、と隣のベンチに誰かが座った。
「おーさわ先生はいつも楽しそうですね。学生となにをお話されているんですか」
・・・あ、民法の改正点です。
横で学生がゲラゲラ笑い転げてるので
・・・君らはなにをそんなに笑っているんだね
とかなんとかヒヒ顔で言ったりするので、さすがここでオレも笑い転げてはまずいと思い、少し深呼吸をし、心を落ち着かせ、自分の頭のなかで「話題」を変えようと、たぶん必死の形相で、先生に話しかけた。
・・・先生、いまからお昼ですか。
「そうなんだよ。ちょっと食べそこねてね」
先生はビニール袋を「ほら」と見せた。
くるみパンだった。
笑いすぎて死ぬかと思った。