【宅建ダ】「若年層の持ち家率は下落傾向にある」。そりゃそうでしょ今さらなにいってんの

若い衆(粋に「わけーし」と読んでね)の持ち家志向は弱まっているから、さてそれにどうアジャストしていくか。
時代が終わって、変わった。
いーね!!!
変化が好き。
盛者必衰のことわり。
この言葉も好き。
今どきの若い衆(若い衆だから今どきは当たり前か・笑)はさー、土地や35年ローンに縛られたくないでしょ。
結婚したって30パーセントは離婚する時代だし、卒業して企業の正社員になれば一生安泰な生活が、なんてこともないし。
https://rikon.vbest.jp/columns/50/
だからそんなもんに、人生を捧げたくはないよね。
・・・なんてことを、某大学でちょこっと担当している宅建講座で、大学1〜2年生に話してみると、彼ら彼女らはたいてい「そーっすね」みたいな顔でうなずく。
憧れのマイホーム、なんて言ってた時代が懐かしい。
Z世代の彼ら彼女らのスタンスは、その先々で、そうなったらそうなったで、そのとき最適な、まさに旬をつないで味わっていく、という感じになるんだろーね。
でもいいんじゃない。
見方を変えれば、個が個として輝く時代。
個が個としてのコントロール権を取り戻す時代。
束縛がなく、呪縛がなく、キラキラと個が個として輝く時代。
オレもそんな自由な風に吹かれてみたい。
・・・あ、吹かれてますね今もね、あは〜\(^o^)/
で、そんな彼らに、「もし気が向いたら鴨長明の方丈記でも読んでみてくれたまえ」と言ったりするのだが、いまのところ、だれも気が向いていない。
ま、いっか。
それはそれで、彼らは彼らだ。
彼らに伝えたかったことは、これ。
800年以上も前に、すでに「理想の住まい」があった。
かの有名な「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみ浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、ひさしくとどまりたる例なし。世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし」ではじまる方丈記。
作者は鴨長明さんですね。で、いまから800年以上前、鴨長明さんは都の生活に見切りをつけ、京都の山中に方丈(約3メートル四方)の広さの建物を建てて、そこに移り住んだのでありました。
で、方丈記の出だしの部分に「うたかた」とありまして、「うたかた」とは泡のことでそうで、「川の流れは絶え間ないけど、おんなじ水じゃないもんね。水面に浮かぶ泡も消えて生じて、一瞬たりともとどまっていないしね。これってさ、世の中の人間と住まいも、じつはおんなじなんだよねー」と言ってます。
そんな方丈記、いろんな読み方ができまして、たとえば災害文学。平安末期から鎌倉初期にかけて、地震だ竜巻だ大火災だと、ものすごい天変地変が京を襲う。それから挫折文学。じつは鴨長明さん、たいへんなお坊ちゃまだったんだけど、平安末期の乱世に翻弄され、人間関係に疲れ果てる。
それから「人と住まい」について。災いの多い都にわざわざ大金をかけて立派な住まいを作り、そのために要らぬ心配に心をすり減らすバカバカしさ。「財(たから)あれば、おそれ多く」と長明さんは記しています。
そこで都から離れて方丈建築。「所を思ひ定めざるがゆえに、地を占めて、造らず」。どこに住むと思い定めて住みたいわけではないから、土地を買ってそこに家を建てるなんてことはしない。
そして簡単に他所へ移動できるように造ってある。「もし、心にかなわぬ事があらば、やすく他に移さんがためなり」。そこでなにかうっとおしいことがあったら、さっさと他所へ行っちゃうもんねー。
というノリで、小さくて狭い家にあえて住むことのシアワセを長明さんは説く。所有物として大事にする必要がないからこそ、災害を心配する必要もなく、なにしろ安価なのでいつ捨ててもかまわない。そんな生き方もあるよ〜、との提案。
読みやすく工夫されている本も出版されてるから、時間あったら読んでみてね。
・・・ということで、都会の生活に疲れた鴨長明が、方丈という移動式住宅を開発し、以後、気のむくまま、好きなときに好きな場所で、愉快に生活するというナイスなノンフィクションなんだけど、内容的なことを知らない人が意外と多いみたいだ。
ま、いっか。
そんなこんなですが、新聞記事などから拾ってきたキーワード。
リンクは貼らないから、気になった人が各自、お調べください。
移動式の小さな家
タイニーハウス
自作する小屋
組み立て式ログ(丸太)小屋
スマートモデューロ
まー、オレも、どっちかというと、「バイクで日本一周をまたしたい」みたいなタイプだから、方丈記ライフみたいなことをしてーなーと思う。
なので、61歳まで必死こいて働いてカネためて、63歳から方丈記ライフをします。