【宅建ダ】おっさん御用達の街を再開発で一気にシャレオツ感あふれるエリアにもっていく

今日はこの界隈の会場で「宅建ダイナマイトLive・おーさわ校長の楽しい宅建・愉快な宅建ワンマントークショー」がありまして、自称:盛況のうちに終わってからの夕方、界隈を街宅建。
まず都市計画図で用途地域を。
一目瞭然ですけど、ここの界隈は工業系の用途地域です。
つまり、ごちゃごちゃと工場があったみたいっすよその昔。
かつてのここはどんな感じなのがネットで見てみたら、オシャレ感ゼロ。
工場勤務のおっさん御用達の街。
それがだ、いまやドドーンと再開発。
六本木ヒルズパターンとおなじく、高度利用地区+市街地再開発事業。
▼そこらへんの話はこちら
かつての雰囲気を一新し、このシャレオツ感。
おっさん御用達の街を再開発で一気にシャレオツ感にもっていくノリって、東京でいうと足立区の北千住も、まぁそんな感じじゃないっすかね。
そんでさ。
地図で見てのとおり、海に近いエリアだから、傾斜地はないだろう。
いちおう念のため、土砂災害のハザードマップ。
今回は問題なし。
だがしかし。
目黒川が東側に流れていますね。
見に行ってみる。
習性で匂いを嗅ぐ。
この界隈も下水道は合流式なんだろうけど、大雨じゃなかったので、ウンコ臭くはなっかったです。
▼そこらへんの話はこちら
この目黒川が、うーん、どうだろう。
やはり水害ハザードマップでは洪水範囲に入ってました。
っていうか、すべてがオッケーの物件なんて、あんまりないんだろうね。
この再開発エリアとは別のエリアになるのかな、界隈にはタワマンが建っていたりする。
タワマンといえば、と、ふと思い出したことがあった。
某大手専門学校で自称:人気講師をやっていたころの思い出だからかなり前だが。
いまはもうタワマン人気もアレになりつつあるけど、タワマンが世に出始めたころっって、ある種のステータス的な輝きもあり、そんでさ、いまになってみれば「こんなに建ててどうすんの」だが、当時は猫も杓子も「タワマン・タワマン」と呪文を唱えつつあったころ。
あ、そうそう、タワマンの乱立をおちょくって「品川湾岸戦争」っていう言葉もあったでしょ。
そんな折、ついに、定期借地権のタワマンが現れた。
新聞折り込みに「東京23区内初の70年超定期借地権付分譲タワーマンション」というような販売広告(予告広告だったかも)があって、もう現物が手元にはないので不確かな記憶で申し訳ないが、なぜか、堂々と「定期借地権」がバカでっかく表示してあった(と思う)。
当時はけっこうびっくりしたんだよね。
「えー、ほんとにあるんだ定期借地権のマンション」という素朴な驚き。
・・・っていうか「定期借地権付分譲タワーマンション」の「定期借地権付」という表現が、なんか妙なお得感を出そうという魂胆がみえみえな、不動産業界ならではの胡散臭さを体現していていいでしょ。
「ねえ見て見て、このマンション、定期借地権が付いてるんだって♥」
「えー、ほんとだ。なんかいいかも」
・・・というバカップルが現れそうだ。
でね、オレはその広告(あ、いま思い出した。その広告は当時の上司(故人になりました)が持っていたんだ最初は。それをオレが借りパクして返さなかったんだ確か)を担当クラスに持っていき、黒板にマグネットで貼り付け、「定期借地権のタワマンってどうよ」と、クラスのみんなであれこれ意見を出し合って検討してみた。
夜の授業が終わってから「時間ある人ちょっと残ってー」というような展開だったと思う。
じつは当時、そんなことをちょくちょくやってて、で、ほとんどの受講生はおもしろがってそんな企画に乗ってくれてた。
そうなんです。
こんなオレにも「熱血宅建講師」みたいな時代もあったのよ。
熱血ついでに「みんなでいっしょにがんばって全員合格だー」なんて、できもしないことを言っていたな当時。
まだ若い衆だったから、若気の至りで「そんなセリフを言っている自分に酔う」っていうやつですね。
この酔う感じが、やってみると意外とまぁまぁたのしく、なのでしばしば「みんなでいっしょにがんばって全員合格だー」というバカくさいことを涙のカリスマっぽくやっていた面が自分にもあったことは、もう一度繰り返すが、若気の至りだ。
バカげの至り、ではないよ(読み間違わないでね)。
まさに当時全盛だったプロレス団体「FMW」っぽいっすね。
熱戦が終わった直後、マイクパフォーマンスで「これが、これが、これが、オレの宅建なんじゃー」みたいな決めセリフで、花火がドカン、みたいな。
ちなみにだ。
ちょっとこむずかしい言葉でいうと、こういうのを「おためごかし」というのだろう。
「おためごかし」とは(新明解国語辞典第8版より引用)
【御為ごかし】相手のためにするように見せかけて、実は自分の利益をはかること。
そんでな。
オレもみんなも、当時はまだ心のどっかで「マンションは資産だ」と思ってたんだろうね。不動産(マンションも含む)は値下がりしないという「神話」が残っちゃっていたのかもしれない。
だから「定期借地権で」というのに驚いた。
最後は更地にして土地所有者に返還だから、いうなれば使い捨てマンションだもんね。
「築年数が経ってからの中古の査定はどうなるんですか?」
とオレに聞いてきた人もいた。
オレは「知らん」と答えた。
だってわかんないじゃんそんなこと、この時点じゃね。
「中古になったとき銀行が担保として評価してくれるんですか」
とオレに聞いてきた人もいた。
オレは「知らん」と答えた。
だってわかんないじゃんそんなこと、この時点じゃね。
「定期借地権が終わったらほんとに取り壊して更地にするんですか?」
とオレに聞いてきた人もいた。
オレは「知らん」と答えた。
だってわかんないじゃんそんなこと、この時点じゃね。
さらにしつこく「じゃあ最後はどうなるんですか」と聞いてきた人に、「定期借地権のそういうすったもんだは、将来の世代に先送りだぁー」と断言し、「ではみなさん、いくぞー、いち、にー、さん、だー」みたいな締め方をして、その夜はお開きとした。
そのマンションがこれ。
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