【宅建ダ】今回の授業。建物の有用性の研究。建物が貴重だったころの「ソバ屋のできごと」から考察。

えーと、では今回の宅建受験講座は「建物」についてです。
ソバ屋をテーマにしてみます。
では授業を始める前に、みなさんにこのYouTubeを御覧いただきましょう。
そばやそばーや
そばやそばーや
そばやのにかいで・・・・
と思っていたんですが、あらためて聞いみたら、
ふろやのにかいで
のようであります。
そばやのにかいで、でしたらね。
まさに今日の授業の内容でした。
あはは。
では、教材に戻ります。
第3章
ソバ屋のできごと
前回の第1章、第2章でお話したとおり、当時は外だったんですね。
いやー、これには驚きましたよね。
20世紀のなかごろまでは、どうもそうだったらしんですね。
皇居前広場がね、そうだったなんてね。
いまではぜんぜん想像できません。
ちなにおもしろい話なんですが、世の中のこういう状況を「まことに心寒い」という方々もいて、もろん場所が場所だけに不快に感じる人もいたらしくてね。
まぁ、そりゃそうですよね。
そこで、そんな彼ら彼女らから、こんな提案が出されたそうです。
1954年(昭和29年)の朝日新聞。
7月8日付けの夕刊から。
「アベック公園」
アベック専用の公園を作れという提案です。
ちょっと引用させていただきますと
いっそ都がアベック専用公園をつくって、入場料をとれば、皇居前なども荒らされず、アベックも気兼ねなくてよかろう。
・・・なるほどたしかに。
で、都の幹部はこの提案に「慎重研究いたします」との返答だったらしい。
さて。
とどのつまりは「場所選び」ということになるわけですけど、当時でも、その手に使えそうな建物は、あることはあった。
建築基準法の建築確認あたりに出てくる「料理店」ですよね。
ここを使えばいいんですけど、でもね、ここはかなり高級。
お金がかかるわけです。
金持ちボンボンしか使えない。
ちなみに料理店ですが、キャバレーとおなじ類で、商業地域と準工業地域にしか建築できません。
ここでの宅建試験でのヒッカケパターンとして、「料理店」と「飲食店」を間違えさせて、「近隣商業地域でも料理店を建築することができる」で誤りとするのが定番でした。
飲食店だったらもちろんOKなんですけどね。
あと、待合を使うという御仁もいたようですが、もちろんここもお金がかかる。
では、どこにいこう。
この参考図書によると、「以前は、どこのソバ屋にも2階があって・・(途中略)・・などがよく利用した」との記述もあります。
ソバ屋さんは、いまではソバを食べさせるお店ですもんね。
あ、もちろん当時も、ふつうのお客さんは、1階でソバを食べていたそうです。
・・・って、これが「ふつう」なんですけどね(笑)。
当時は女性からも「では、おそばをいただきたく存じます」というアプローチもあったそうです。
なんか、風流でいいですね。
あ、デートしているとき、「なに食べよっか?」「あ、じゃあ、おそば食べたい」といわれてもね、だめですよ、そう誤解しちゃね。
いまは、ちがうんだから。
でね、やはりといいますか、その手の稼業で、つまり、お金が介在するアレで、そば屋を利用する人たちもいたそうです。
そうすると、そういう雰囲気になる。
そりゃ、どうしたってね。
なので、若いカップルは、そういう雰囲気がちょっとあれだから、彼女のほうから「本当のそば屋さんに行きましょう」と言われたりしたようです。
ややこしいでしょ。
本当のそば屋さん。
そういう稼業に手を貸していないソバ屋さんを意味したそうです。
なるほどね、そんな分類もあったみたいですよ。
「喫茶店」と「純喫茶店」みたいなもんだったのでしょう。
でもね、どちらのおソバ屋さんでも、1階では、ふつうのお客さんがおソバを食べている(笑)。
ということで、こんな時代があったようです。
ある意味、いい時代だったのかもしれません(←ほんとかよ)。
そばやそばや
そばやのにかいで・・・
違いましたね。
ふろやのにかいで・・・
でした。
ん、ちょっと待てよ。
もしかしたら、ふろやのにかいでも・・・・!!!!!