【宅建ダ】多摩川の水質がきれいになってアユ遡る。気持ちいい夏の陽射しと清々しい匂い。

2022年6月3日の読売新聞の夕刊に
「江戸前アユ」守る 天敵カワウ減らす作戦
という記事があって、「江戸前アユ」を害鳥から守るため、東京都が、神奈川県境を流れる多摩川で、アユの天敵・カワウの生育調査に乗り出す」とのこと。
多摩川にアユ。
アユっていったら、キレイな水を好み、その美しさから「清流の女王」と呼ばれたりしているらしい。
・・・よく知らんけど。
なので、今日の午前中、ひのきPと多摩川に行ってみた。
ちょうど二子玉川でAM氏との打ち合わせがあったので、好都合。
午前10時に、すでに夏の陽射し。
気持ちよかったです。
で、多摩川もアユが生育できるほどキレイな水質になったということらしく、例年、海から遡上してくるアユは、その数なんと250万匹。
えー、そんなにいるの!!!
・・・と驚いたようなことを書いたが(話の流れでね)、250万匹といわれても、よく知らんけど。
で、そのアユを狙ってカワウがやってくるらしい。
そうか、カワウか。
・・・と書いたが、カワウがどんな姿かたちをしているのか、よく知らんけど。
けっこうな数がどっかから飛んでくるみたいで、同記事によると「川面を覆うように大量のカワウが飛来し」とある。
そんなカワウがアユをバカスカ食うらしく、いうなれば「食べ放題」。
アユを多摩川で食べ放題。
食べ放題ヨロレイヒー。
割り箸も割放題〜♪
そんなカワウの食害が年間70トン(ずいぶん食うねww)で、損害額は6,000万円に上るそうで、さぁどうしましょうか、というお話です。
そんでね。
素朴な疑問。
多摩川って、そんなにキレイだっけ?
キレイになったらしい。
おそらく、オレと同世代のオッサンらには、多摩川って「ちょー汚ねー川」というイメージが、いまだにあるんじゃないかなー。
小学生くらいのときだったかな、洗剤だかなんだかわかんないけど、不気味な白い大量の泡が水面を覆い、目が痛くなるというか、鼻につくというか、異臭もしていたし。
そんな時代の映像があった。
NHK for School
水が汚れてしまった多摩川
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005311065_00000
この白いモコモコの泡。
なんか、懐かしい。
でね。
どうやら平成元年くらいから、どどーんと水質がよくなってきたらしい。
記事にもこうある。
多摩川はかつて汚染がひどく、1983年に都が遡上数の調査を初めた当初、アユはほとんど確認できなかったが、下水道整備事業が進んで水質が改善し、徐々に増えてきた。
とある。
なるほどそうか。下水道か。
NHKの映像にもあったけど、高度経済成長(という輝かしい時代が日本にもあった)の時期、多摩川のまわりも宅地開発が進み、多くの住民が増えて、ところが下水道が整備されていなかったから、生活排水(ウンコとかオシッコも)を多摩川にダイレクトに流していたらしい。
そりゃ汚れるわな。
なので、やはり都会(人が多く住むところ)には下水道が必要なのでありましょう。
そんじゃ多摩川を救った下水道のマンホールでも見に行くか。
多摩川周辺は住宅街でタワーマンションも建っている。
ちなみに、われわれ1人の1日のウンコの量はおよそ200グラムだそうで、単純計算だけど、日本の人口1億2,600万人の1日のウンコの量は2万5,200トン。
すげー量だウンコ。
この多摩川界隈もけっこう人が住んでいるみたいだから(何世帯あるか、知らんけど)、この界隈でのウンコの量も、まぁまぁな量になるのかも。
ではマンホール。
お!!
この界隈は分流式だ。
「雨水」と「おすい(ウンコなど)」を流す管が別になっている。
「おすい」と書いてあるほうのマンホール。
こちらの下(下水道)には、いまもウンコが流れているのでしょう。
ちなみに雨水とウンコ&オシッコをいっしょに流すのが「合流式」だ。
いいなー分流式。
だってさ、分流式だったら、もしもこの界隈で大雨が降って、マンホールから大量の水が吹き出したとしても、その水はほとんど雨水だ。
合流式だったら、吹き出す水にウンコとオシッコが混じっている。
まぁ大量の雨で、ウンコもオシッコもかなり薄まっているから、混じっているかどうかは見た目じゃわかんないけどね。
こんどまたマンホールから下水が吹き出すシーンをニュースで見たら、この街の下水道は「分流式かな? 合流式かな?」ということに思いをはせてみてね。
そういえば、去年のオリンピックのとき、トライアスロンの会場となったお台場の海(お台場海浜公園)で、「ウンコ臭い問題」があったけど、あのへんは合流式だ。
合流式の場合、大雨が降ると浄化しきれない汚水が河川などを通じて、お台場がある東京湾の海に放出されちゃうから、ウンコ臭かったのかも。
台風や大雨の翌日や翌々日には基準値を超える大腸菌が検出されるみたいだよ。
そんなこんなで、下水道。
さて。
我ら「歌って踊れる宅建士」が、重要事項の説明をする際、このウンコ関連はどこまで説明すればよいのだろうか。
では、不動産適正取引推進機構(宅建試験の実施団体)が発行しているパンフレットを見てみましょう。
以上でございます。
「公共下水」とだけ書いておいて、「公共下水でーす」と説明しておけばOK。
その地域が「分流式」だといいんだけどね。
でもね、都市部はほとんどが「合流式」だ。
どうして合流式なのかというと、都市部は下水道が早く整ったんだけど、初期は合流式しかなかったらしい。
なので、皮肉なことに、この多摩川界隈のような「下水道の整備が遅れた地域」ほど、設備が新しいそうです。
いまから下水道をぜんぶ折り起こして刷新するのは不可能なので、合流式の地域は、あきらめてください。
だから、特に都内なんかはそうなんだけど「分流式(マンホール)」はめったに見かけない
そんな下水道に思いを寄せつつ、午前中からはやくも気温30度くらいの今日も、夏本番。
憧れの「分流式」のマンホールが見れて、今日はよかった。